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退職時の挨拶の基本のマナー
退職をする当日、または退職の前日~1週間前程のタイミングで退社の挨拶やスピーチを求められるでしょう。お世話になった方々にお礼を伝えられる最後の挨拶です。しっかりと準備して臨みたいですね。
結婚、転職、定年など退職の理由はさまざまあるかと思いますが、まずは、退社の挨拶・スピーチにおける基本のマナーを学びましょう。
退社・退職の挨拶スピーチに盛り込む内容
退職・退社の挨拶スピーチでは、
1.退職の報告
2.これまでの感謝の気持ち
3.職場の今後への応援の気持ち
を、伝える内容を盛り込みます。これは定年・転職・結婚といった退職・退社理由に左右されません。
また、送別会を開いてもらい、そこでの退社・退職の挨拶スピーチであれば、最初に送別会を開いてもらったことへのお礼を伝えましょう。 また、退社後にどうしていくのかということにも軽く触れて報告するのがベストな退職の挨拶内容です。
退社・退職の挨拶スピーチは30~60秒が目安
退社・退職時の挨拶スピーチは30~60秒を目安としましょう。あまりに短いと、これまでの感謝の気持ちを伝えられません。また、退社・退職の挨拶スピーチは朝礼や、会社の定時に社員を集めて行われることもあるため、長すぎてもいけません。
ではこの基本をもとに、定年・転職・結婚という理由別の退職・退社挨拶と、送別会で話す退社・退職時の挨拶スピーチの例文をそれぞれご紹介しますので、参考にしてみてください。
定年で退職をする際の退社の挨拶例文
まずは定年で仕事を辞める時の挨拶の例文です。定年での退職では、長い間お世話になった感謝の気持ちを全面に出すスピーチがオススメです。
定年退職の挨拶例文①
勤務中にもかかわらず、貴重なお時間を割いていただき、ありがとうございます。
私事で大変恐縮ですが、本日をもちまして約40年間慣れ親しんだこの会社で定年を迎え、退職することとなりました。
先日は私の退職にあたって送別会まで開いていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
月日が経つのは本当に早いものですが、みなさんに支えられ、良い刺激を受けながら、おかげ様で大過なく今日まで勤め上げることができたと思っております。
どうかみなさま、これからも健康には十分ご留意され、一層のご活躍を期待しております。
40年間、本当にありがとうございました。
定年退職の挨拶例文②
みなさん、本当に長い間お世話になりました。45年という長い年月、私のような凡庸な輩をここまで教育し、働く機会を与えてくれたこの職場に、深く感謝しています。
そして、私を導いてくれた先輩・上司の方々や、私に従い、サポートしてくれたみなさんに心より感謝いたします。本日、無事に定年の日を迎えられましたのも、すべてみなさんのお蔭です。
最後になりましたが、会社のさらなる発展と、みなさんのご活躍、ご健康をお祈りして、退職の挨拶に代えさせていただきます。長い間、本当にお世話になりました。
転職で仕事を辞める時の挨拶例文
転職など、中途退職を迎えた退職者のスピーチ例文をいくつかご紹介します。転職の退職の挨拶では、退職理由を転職と言わず、一身上の都合としてスピーチをします。
転職による退職の挨拶例文①
一身上の都合により、本日付で退職することになりました。5年前に入社し、それからは、笑いあり、涙ありの会社生活でしたが、大きな失敗もなくこれたのは、一重に、これまでご指導頂いた、上司・先輩方、助けて頂いた同僚の皆様のお陰だと思っています。
特に、○○さん(直属の上司や先輩など)には、配属以来お世話になりっぱなしで、本当に感謝しています。今後、私の業務は、△△さんに引継いでいただくことになっています。どうぞよろしくお願いいたします。
本日をもちまして○○社を退社いたしますが、どうぞ今後とも変わらぬお付き合いをお願いいたします。以上で退職の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
転職による退職の挨拶例文②
この度、一身上の都合により退職することになりました。皆様にはこれまでに何度もご迷惑をかけしてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
時には厳しく、時には優しくご指導いただき、感謝の気持ちでいっぱいです。みなさんと4年間、一緒に働かせていただいたことは忘れません。
これからもお元気でご活躍ください。ありがとうございました。
結婚による退職の挨拶例文
結婚を機に退職する場合のスピーチ例文をいくつかご紹介します。結婚を機に退職するのであればあまりスピーチの内容に困る事はなさそうです。
結婚による退職の挨拶スピーチ例文①
この度、私は、6月20日に結婚式を行うことになりました。
今の私があるのは、今までお世話になったみなさんがあってのものと心から感謝しております。これからは、○○社で学んだ社会人としての経験をもとに、新しい生活を始めたいと思います。
これからも、皆様の御活躍を心よりお祈りしております。今まで本当にありがとうございました。
結婚による退職の挨拶スピーチ例文②
誠に勝手ではございますが、結婚を機に本日で退社させていただくこととなりました。
急に退職することになり、みなさんにはご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありません。一度は家庭との両立を考えたのですが、悩んだ末、どちらも中途半端になってしまうのではとの懸念もあり、家庭に専念する決意をいたしました。
今まで丁寧に指導していただきありがとうございました。今後も皆様の活躍を楽しみにしております。
送別会での退職の挨拶スピーチ例文
最後に自分のために送別会を開いてくれたときの退社の挨拶例文をみてみましょう。ある程度の年数を勤めた会社であれば、たいてい送別会をしてくれますし、必ず退職スピーチの挨拶を求められます。
送別会での退社のスピーチ例文
本日は私のためにこんな素敵な送別会を開いていただき誠にありがとうございます。しかも、このように大勢のみなさんにお集まりいただきまして、本当に胸が熱くなる思いです。
朝礼でもお話しましたように、実家の家業を継がなければならず、この日が来ることは以前から分かっていました。しかし、いざ退職を迎えると、後ろ髪を引かれる思いです。
○○は本当に良い会社だと思います。職場のみなさんも良い方ばかりで、お蔭さまで充実した会社生活を送らせていただき、みなさんには深く感謝しています。
今月末には実家のある北海道に転居します。お近くにお越しの折は、ぜひお立ち寄りください。長い間大変お世話になりました。どうぞ皆様お元気でご活躍ください。
退社・退職の挨拶スピーチは心を込めて感謝を伝える
会社を退職するときには定年・転職・結婚など理由に関わらず、退職の挨拶やスピーチをするのが一般的です。その際にしっかりと職場の仲間たちに送り出してもらえるように、また好印象を持ってもらえるよう、退社時の挨拶の準備をしっかりしておきましょう。