2020年までに多くの仕事と職種がなくなるとされています。今回は10年後になくなる仕事と生き残る職業の違いをチェック。今のうちから業界の将来性と仕事の詳細を知り、今後のキャリア選びに役立てましょう!
目次
2030年までに今の仕事50%がなくなる
トルコ・イスタンブールで行われた「TED×Reset」の講演の中で、トーマス・フレイ氏のスピーチは非常に衝撃的でした。技術革新によって、現在存在している仕事の50%が無くなるというものです。
果たして2020年までになくなる仕事や職業は何なのでしょうか?また、逆に2030年まで生き残る職業についても紹介します。
ロボットによる代替で今後なくなる仕事って?
まず、なぜなくなる仕事が出てくるのかというと、ロボットの進化が人間の仕事を代替するレベルにまで到達すると考えられるからです。
ロボットの開発競争は凄まじく、人間の作業効率をはるかに超えるスピードで働きます。建設ロボットや人型のロボットがすでに導入されており、人間よりも作業効率が良くロボットができる仕事は、2030年までには無くなる仕事だと考えられます。
現代ビジネスによる記事を抜粋すると以下の仕事・職業が無くなることが予想されます。
無くなる仕事と無くなる職業一覧
以下に2030年までに無くなる仕事・無くなる職業についてまとめました。
・農業
・検査官
・兵士
・大工
・ロボット製造者
新たに必要とされる仕事一覧
無くなる仕事に続いて、新たに必要とされる仕事についても見ていきましょう。
・ロボットセラピスト
・ロボットのトレーナー
・ロボットのファッションデザイナー等です。
このように、ロボットが台頭して無くなる仕事が出てくる代わりに、ロボット関係の仕事は新たに必要とされるようです。
人手不足は解消されるが仕事にあぶれる人も…
作業のロボット化によって人手不足は解消されますが、代わりに失業者が溢れてしまう事態が待っています。漁師や農家など過酷な体力勝負の仕事は、無尽蔵に動ける機械に取って代わられます。危険な戦場に送られる兵士も怪我をしないロボット兵に置き換えられるのです。
そして、皮肉なことにロボット製造者さえも、自ら作り出した技術によって職を奪われてしまいます。
変化のある業界とこれからなくなる仕事に代わる技術
IT技術の発展やロボットの進化が、今まで安定とされてきた様々な業界に大きな変化を起こすことは、もはや明確といえるでしょう。
これから激動の時代を迎え、今までの常識や方法が通用しなくなる業界と、なくなる仕事について見ていきましょう。
変わる業界:電力産業
現在の電力供給は大規模発電所からの送電に依存しています。しかし、東日本大震災で明らかになったように、原子力発電には大きなリスクがあり、火力発電はコスト増や環境破壊へとつながります。
電力供給の方法を見直す時期にさしかかっているのは誰の目にも明らか。なくなる仕事としては、電力産業での仕事が考えられます。
分散型電源による電力供給「マイクログリッド」
そこで注目されているのが、マイクログリッドです。大規模発電所からの送電に依存せずに、太陽光発電、風力発電、バイオマス発電、地熱発電などからの分散型電源による電力供給を行う方法のことをいいます。
情報通信技術を利用した電力の最適配分も、マイクログリッドによる効率的な電力供給には欠かせないものとなるのです。
変わる業界:自動車産業
排気ガスによって環境を破壊し交通事故も引き起こす自動車は、今後その存在のあり方を再考しなければならないものです。そこで注目されているのが電気自動車です。ガソリン車に比べ圧倒的に環境に優しい電気自動車の生産には、各社注力しています。
ヒューマンエラーを防ぐ「全自動運転」
またヒューマンエラーを防ぐためにGoogleや自動車メーカーを中心に研究開発されているのが、全自動運転の技術です。これも世界を変える技術といえます。
そのため、全自動運転の技術によってなくなる仕事として、タクシードライバーやバス・トラックの運転手などでしょう。
変わる業界:製造業
個人でも好きなものが制作できる「3Dプリンター」技術
日本で2020年までになくなる職種とは?
現代ビジネスが発表した日本で「2020年なくなる仕事」をご紹介します。
なくなる仕事の多くの原因が、機械化がすすむこと、またはインターネットの発展が既存の媒体のあり方を変え、消滅することと予測されているようです。それでは実際に無くなる仕事について紹介しますのでご覧下さい!
10年後になくなる職種①電車の運転士・通訳・速記・レジ係
電車の運転士、通訳・速記、レジ係などは機械化が進んでいくとなくなる仕事といえるでしょう。
これらの仕事がなぜ無くなる仕事として考えられるかというと、機械化が進んでいくと、タグが商品に付与され、レジの自動過渡スマホの決済が進むなど人が必要なくなるからです。
このように自動化が可能な仕事は、今後無くなる仕事といえるでしょう。
10年後になくなる職種②新聞配達員・郵便配達員
新聞配達員はIT技術の発展により新聞のペーパーレス化が進んでいくので、なくなる仕事の筆頭といえます。郵便配達員も同様の理由により、なくなる仕事となるのは確実でしょう。
10年後になくなる職種③訪問型営業
10年後になくなる職種④コールセンター
アウトソーシング※が進むことで、今後なくなっていく仕事も沢山あります。具体的にはコールセンターであり、完全に外注化が進むと予測されるためです。コールセンターを使うなら、日本ではなくコストの安い海外の国にアウトソースするのが一番。グローバル化による人件費削減の影響を受けてしまうのです。
10年後になくなる職種⑤プログラマー
2030年の世界で生き残る企業ランキング
無くなる仕事・無くなる職業が増えて行く中、同じように新しい仕事が時代の先端を走るといったようなことも容易に想像できます。現在誰からも人気で高い知名度を誇る仕事が、数年後には無くなる仕事となり、跡形もなく消えているかもしれません。
しかし、そんな混乱した時代でも、変わらず生き残ると考えられている企業もあります。多くの有識者が生き残ると判断した企業をご紹介します。TOP5はこちらです!
将来的に生き残る企業・第5位:JR東日本
交通インフラとして底堅い力を見せるJR。新幹線車両をはじめ、運航・整備ノウハウを海外に積極的に売っていく姿勢が評価されたのかもしれません。
将来的に生き残る企業・第4位:パナソニック
パナソニックは業績不振にあえぐだけに驚きのランクイン。しかし、海外に負けない優れた技術力がパナソニックの底力としてまだ残っているのでしょう。劇的な復活劇でこれから先も残り続けて欲しい企業です。
将来的に生き残る企業・第3位:日産自動車
カルロス・ゴーン氏が率いる日産です。積極的に海外に出て行く姿勢が、日産を真のグローバル企業にすると期待が高まっています。
将来的に生き残る企業・第2位:本多技研工業
第2位に堂々のランクインをはたした本多技研工業。技術力の高さに加え、未来への積極投資が評価されたようです。「負けるもんか」の精神で安住することなく常に戦い続けて欲しい企業です。
将来的に生き残る企業・第1位:トヨタ自動車
やはり1位に輝いたのは日本トップの企業といえるトヨタ自動車。誰もが納得する結果かもしれませんが、ここで安心していてはいけません。トヨタがこれから何十年も生き残り続けるには、時代を見据え、環境を見据え、人々を見据えた上での技術革新を常に行い続けなければなりません。
技術革新に対応できる大企業が生き残る
2030年まで生き残るとされる企業のTOP5は大変興味深いものでしたね。交通インフラに関わる企業や製造業など、高い技術と資本力を持つ大企業が目立ちます。技術革新に対応でき、将来を見据えた経営のできる企業にこそ、10 年後、20年後の日本で生き残れる将来性があるのです。
2020年までに自動化でなくなる仕事は増えてロボット関係の必要性が高まっていく
なくなる仕事は自動化と効率化が求められるもの、生き残る仕事はロボット関係であることがお分かりいただけましたか?やはりトヨタ自動車は生き残る仕事のある企業としてランクインしました。
このような変化の早い時代をどう生き残るのか、なくなる業種と仕事を知っておくことで、自分のキャリアに対してしっかりとした戦略を持つことが重要かもしれませんね。