【皆気になる】本当に電通は年収が良いのか?あまり知られていない電通の年収について

電通と言えば、広告代理店として有名ですね。

その規模は世界一であり、平均年収は1500万円を超えるとされており、新入社員であっても年収は700万円程度はあると言われています。

その収入の高さは折り紙付きであり、芸能人なんかも電通の社員さんと結婚するという人は多いです。

スポンサーリンク

電通の平均年収ってどのくらいなのか知っておこう

shutterstock_214581778

広告代理店は華やかな世界であり、芸能界とのも関わりも深いです。

電通の就職・転職人気の理由は、「華やかな世界」「断トツのトップ」以外に、「給料がいい」もあります。

『会社四季報』も出している経済誌「週刊東洋経済」が切り口を変えて、いくつかの年収ランキングを出しています。

発表時期が少しずつ異なりますが、最も新しいものでピックアップしてみると、電通は上場企業全部の中で……

初任給(月額)=24万円、120位

30歳推定年収=1,023万円、7位

40歳推定年収=1,284万円、11位

平均年収=1,191万円(平均39.1歳)、20位

……となっています。

初任給

初任給を見ると、「悪くはないけれど、特別なこともない」といった印象を持つ人もいるかもしれません。

ですが、この数字には残業手当などが含まれていません。

実際には年収でいえば、1年目から500~600万円になるようです。

また、あまり人気のない企業、知名度の低い企業などの中に、高い初任給で注目を集めようというところがあります。こういったところは、初任給から後の昇給はあまり大きくありません。

そう考えると、電通は20代の途中から、30歳・40歳の推定年収と同じぐらいの順位にはあると考えていいでしょう。

額面と手取り

この30歳推定年収・40歳推定年収には、残業代や役職手当などが含まれています。「実際にもらう金額の数字」と考えていいです。

ただし、これはあくまで「額面」です。「手取り」の場合、おおよその所、これらの8割程度になります。

「銀行口座に振り込まれる金額」ということでは、「30歳で約800万円、40歳で約1,000万円」ということになります。

「平均年収」でやや下がるのが、意外かもしれません。

ですが、これには社員の「平均年齢」が影響します。電通はほかの上位の会社に比べ平均年齢がやや低いので、平均年収も安めにでます。

これらの数字からは、おおまかなところ……

電通は日本で10番目ぐらいに給料のいい会社

……といっていいでしょう。

YOSX9205_001_2-1014x675

50代は?

また、さすがの週刊東洋経済も「50歳推定年収」のランキングはまだ作っていないようです。

もし、あったとしてもあまり参考にならないかもしれません。これらの数字はあくまで「平均」です。

広告代理店業界に限らず、この年代になると、部長やその上の役職に就く人もいます。そうなると、役職手当などの分も大きくなってきます。

つまり、「出世次第で給料も大きく変わる。個人ごとの違いも大きい」ということです。

電通も例外ではありません。

さらに、電通の場合、「電通東日本」「電通九州」「C.A.L(シー・エー・エル)」「電通デジタル・ホールディングス」といった子会社やグループ企業がたくさんあります。この年代になると、それらへの出向や転籍をしている可能性を考える必要もあります。

給料はその行った先や、そこでの役職次第といった所です。

[job1]

広告代理店に関する基本的な知識

learning_img1_51

就職活動を始めようという人、また転職を考えている人が、「華やかな世界に行きたい」という場合、一度は考えてみたことのあるのが、広告代理店業界でしょう。

その広告代理店業界の中で断トツのトップが「電通」です。

以下、「博報堂DYホールディングス」(博報堂、大広、読売広告社)、「アサツー・ディ・ケイ」と続きます。

売上高(平成26年度)でいうと……

電通(連結子会社を含む)=2兆4,193億円

博報堂DYホールディングス=1兆1,310億円

アサツー・ディ・ケイ=3,529億円

……と、電通の一人勝ち状態です。

広告代理店とは

「広告代理店」という言葉からは、「華やかな世界」「時代の最先端で働いている」などのイメージを持つ人が多いようです。

ですが、いざ、「なにをやっている会社か」となると答えられる人は少ないでしょう。

電通のホームページから「会社概要」をチェックしても、「事業内容」としては……

・「Integrated Communication Design」を事業領域としたコミュニケーション関連の統合的ソリューションの提供
・経営・事業コンサルティングなど

……と、わかりにくい言葉があるだけです。

まず、「広告代理店」とは……

メディアの広告枠を、広告主に売る仲介をし、その手数料を収入とする業者

……です。

つまり……

「新聞の紙面上の広告スペース、テレビ放送のCMの時間を提供することで、金を稼ぎたい新聞社・テレビ局」と「広告・CMを出したい企業など」の間に入って、両者の調整をする

……というのが本来の仕事です。

今はここからカバーする範囲が広がっています。

まず、「メディア」も新聞・テレビよりもネットのほうが比重が高くなっています。

また、「新聞・テレビ・ネットに出す広告の内容の企画・指示」「消費者の購買傾向を考えた商品開発」「商業イベントへのプロデュース・運営」「映画・テレビ番組制作」といったように、広告に直接・間接にかかわる分野へもどんどん進出しています。

これらはいずれも、「時代の流れに乗る」「時代の流れを作り出す」という作業です。

広告代理店の「華やかな世界」「時代の最先端で働いている」というのはイメージだけではなく、事実と考えていいでしょう。

[job1]

電通について

売上高は広告業界ナンバー2の博報堂の2倍以上あります。

創業は明治34(1901)年で、最初の名前は「日本広告」でした。

スポーツイベントに参入したのは、昭和59(1984)年のロサンゼルス・オリンピックがきっかけです。

また、その2年後にはNHKの子会社・NHKエンタープライズと共同出資の形で「総合ビジョン」を立ち上げています。

これで番組制作にも大きく足を踏み出しました。

今見られるような多角化が進んだのはこの時代からです。

この多角化で進出した事業の多くは、子会社の形で分離しています。また本業の広告代理業でも、「地域会社」の形で子会社化しています。

主なグループ企業を挙げると……

〈地域会社〉
電通東日本
電通西日本
電通九州
電通北海道
電通沖縄
アド電通大阪

〈直接出資会社〉(一部)
電通アドギア(広告代理店)
電通名鉄コミュニケーションズ(広告代理店)
電通ヤング・アンド・ルビカム(広告代理店)
電通サドラー・アンド・ヘネシー(広告代理店、ヘルスケア関連に特化)
電通ワンダーマン(キャンペーン・マネジメントなど)
電通テック(広告制作会社)
電通パブリックリレーションズ(PR会社)
ワンスカイ(広告企画制作など)
シンガタ(広告企画制作)
電通キャスティング アンド エンタテインメント(広告、映画、イベントに関するタレントなどのキャスティング業)
電通ミュージック・アンド・エンタテインメント(音楽出版社)
電通ワークス(ビル管理、プロモーション事業など)
電通クリエーティブX(テレビCM、Web、デジタルコンテンツなどの企画・制作)
C.A.L(テレビ番組制作)

……などがあります。

従業員数は「電通」本体で7,348名、これらの連結子会社を含めると43,583名にもなります(2015年3月末時点)。

これら電通のグループ企業すべてを含んで「電通」と考えていいでしょう。

ただし、「電通マン」という言い方をした場合には、「電通」本体の社員か地域会社の社員で、特に営業担当者を指します。

電通マンに関しては、「残業が多い」「とにかく仕事がハード」「体育会系の体質」あたりが一般的な評価です。

また、「社員にコネ入社が多い」というのもよく指摘されるところです。

広告代理業はメディア(新聞社・テレビ局など)と広告主(企業など)の間をつなぐ仕事です。そのどちらかの経営陣に縁者がいることが、仕事上でプラスに働くのは間違いないところです。

「コネ入社でそこそこ採用枠が埋まってしまうのも仕方がない」と考えたほうがよさそうです。

もちろん、それだけで100パーセント埋まるわけではありません。

また、カバーする仕事の範囲が広がっている分、大学は、一般的な学部以外も採用対象になっています。特に美術系学部出身者の採用が多く見られます。

実際に電通の場合、新卒者の採用枠は……

・総合職

営業、マーケティング、プロモーション、メディア・コンテンツ、クリエーティブ(コピーライター・CMプランナー)、デジタル領域全般、グローバル関連など全ての部署に配属の可能性があります。

・アート職

アートディレクターとしての採用になり、主にデザイン関連の作業に関わりますが、他業務への異動の可能性もあります。

……といった二本立てになっています。

電通について知るには

組織が巨大で、また仕事内容からも世間の関心を呼ぶため、電通について書かれている本はたくさんあります。

種類としては①「電通が実践している広告などのノウハウを紹介したもの」、②「電通出身者自身が内部の内輪話・暴露話を書いたもの」、③「外部の人が取材して、電通という企業について書いたもの」などに分かれます。

この③のもので、少し古いものまで含めると……

・『電通の正体―マスコミ最大のタブー』『週刊金曜日』取材班 (週刊金曜日・2006/9)

・『電通 洗脳広告代理店』苫米地英人(サイゾー・2012/2)

・『大手広告代理店のすごい舞台裏 電通と博報堂が圧倒的に強い理由』本間龍(アスペクト・2012/6)

・『電通とリクルート』山本直人(新潮新書・2010/12)

・『「電通」成長神話の秘密』 信田和宏(現代産業選書・2013/7)

……などがあります。

どちらかというと、電通に対して批判的なものが多いのは否定のできないところです。また、実際にその影響力の強さや、独占的な地位を持っていることに対しての批判もあります。

もし、電通を理解しようというのであれば、こういったものに目を通しておくことも必要かもしれません。

電通のライバル企業である博報堂の収入は?

電通のライバル企業となるのが博報堂ですね。

博報堂もまた平均年収は高く、1021万円と1000万円を突破する収入を得ることができます。

ただし、20代などの場合は年収が400万円程度だとも言われており、新入社員の時点での収入は電通に分があるようです。

博報堂と同じくライバル企業とも言えるのが、アサツー ディ・ケイになります。
アサツー ディ・ケイの場合は平均年収としては766万円となり、年収としては上記2つの企業には大きく差がつけられていると考えて良いでしょう。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする