激務で名高いコンサルティング業界。
毎日タクシーで帰っている、3日連続会社に泊まった、若手の間の平均睡眠時間は2~3時間、など伝説にも事欠きません。
実際のところ、コンサルタント達はどのくらい働いているのでしょうか。
コンサルタントが良く働く、というイメージは間違っていないと私は考えています。コンサルのジョブには私もいくつか行ったのですが、みなさん本当に夜遅くまで働いていました。
メンターとしてついてくださった方は私たちが帰るまで残っていて、朝は私たちより早く出社していました。
また、某コンサル会社の人に実際の業務量について聞いたところ、「終電で帰れることはほとんどない。大体タクシーで帰るよ。」と仰っていました。
コンサルを志望するのであれば、平日のほとんどを仕事に取られる覚悟はしておいたほうがいいかもしれませんね。
ジュニアクラス(アナリスト、コンサルタント)
・普段
平日はだいたい、朝10時から夜中12時ぐらいまで働いて、終電ぐらいで帰るのが普通です。クライアントが早く帰る文化であれば、夜8時ぐらいに帰れるプロジェクトもあるにはあるらしいです。(もちろん非常にレアなケースですが・・・。)
「コンサルタント=最低でも終電まで仕事をする」というイメージが、クライアントにもコンサルタント自身にもあり、無駄に長く会社にいることもあります。ここは改善すべきポイントではないかと感じます。
・忙しいとき
忙しい時期は基本的に午前二時~三時ぐらいにタクシー帰りです。家に帰る暇もなく、会社で寝泊まりすることも。土日出社も当たり前。重要なプレゼンテーションの前だと息抜きする暇もなく、睡眠時間を極限まで削って働き続けます。
そのモチベーションは仕事に対する使命感と楽しさにあると仰っている人がいました。ただ、プロジェクトが終わった瞬間に倒れこんでしまう人もかなり多いらしいです。「最低でも毎日8時間ぐらいは寝たいなー」という方にはあまり向いていないかも。体壊したら元も子もないですからね。
本当にきつければ上司にSOSを出して早めに帰らせてもらうこともできるらしいですが、それをすると評価が下がります。体を壊すか壊さないかのギリギリのラインでプロジェクトが終わるまで必死になるしかないです。
マネージャークラス(マネージャー、シニアマネージャー)
マネージャーは、「プロジェクトを回す」というのが主な仕事ですので、ジュニアクラスに負けず劣らず忙しいです。
ジュニアと違うのは、分析や資料作成などの作業に没頭するというよりは、クライアントやメンバーのマネジメントをして業務を円滑に進ませたり、会議をセッティングしてゴールを確認したりということが主業務になっていきます。パソコンに向かってガリガリやる時間よりも、様々な人にあっていろいろ指示する仕事になります。
ジュニア時代よりも、人とコミュニケーションを取ることが多くなるので、あまり人と関わることを好まない人にとってはきつい仕事になります。
ただ、人の少なさやクライアントの無茶ぶりによってプロジェクトが回らなくなっていくと、マネージャー自らパワポを作ったり財務分析をしたりします。
こういうことは結構よくあります。知り合いのコンサルタントの方は、シニアマネージャーにも関わらず自分でホッチキス留めをしたりしていたそうです。
シニアクラス(パートナー、ディレクター)
シニアの基本的な役割は営業です。本を出したり、講演したり、セミナー開いたり、ゴルフ行ったり、お酒飲んだりしながらプロジェクトを受注します。
クライアント企業の重役との交渉や付き合いが主な仕事になっていくので、深夜まで根詰めて働く必要はありません。
このクラスの方々は比較的余裕を持っています。営業成績が悪いと給料も落ちるし上からのプレッシャーも厳しくなるので、精神的にきつくなる人もいますが。
また、シニアは受けたプロジェクトについて全面責任を負っています。
だから、マネージャーがしっかりしていなくてプロジェクトが炎上してしまった場合、自らプロジェクトに乗り込んでうまく回していかなければなりません。そうなったときは腹をくくって夜遅くまで働き続ける必要があります。
シニアは時間的には余裕があるとはいえ、プレッシャーが非常にきついクラスだといえます。