アイマスのライブに行ったことある人ならライブ会場でフラワースタンドが並んでいる光景を見たことがあるかもしれませんね。今回はそんなフラスタを「どうやったら出せるのか」を初めて私がフラワースタンドを出した時のことを交えつつ書いて行こうかと思います。
フラワースタンドを出すのに必要なものは実は ①お金 ②お花屋さん ③パネル(イラストを付けなくてもネームパネルは必要) の3つだけです。しかしそれらはいろんな要素によって変化してくるので次に何を考えるかを示します。
フラワースタンドを出すときにまず考えることはお花屋さんの予約です。
素人がフラワースタンドを制作するのは困難で、ライブ会場の規定によっては花屋でなければフラワースタンドの設営を許可していないところもあります。
最近ではフラワースタンドを手掛けている花屋さんも多く、「地域名」+「フラワースタンド」や「会場名」+「フラワースタンド」など調べれば出てきます。
身近にフラワースタンドを出したことがある人がいればその人に普段使っているところを聞いてみるのもいいでしょう。
次に考えることは予算です。残念ながら予算以上のものは作れません。
フラワースタンドとして小さなもので「祝○○様 ××より」みたいな簡素なもの(企業側に割とよくあるやつ)であれば1万円台~2万円程度です。皆さんがイメージするライブ会場で見かける枠がついているような大きくて立派な奴だと使用する花にもよりますが【花だけで】3万円台後半~5万円程度かかることが多いです。
それ以外に花屋から会場までの輸送費が別途必要になる場合もあるので要確認です。
そして予算を考えるうえで重要なのが「個人で出すのか、企画として協賛者を募るのか」「イラストをつけるかどうか」の2つです。これにより費用面だけでなく制作に必要な準備期間も変わります。
以下でメリットデメリットを考えてみましょう。
個人で出す場合
メリット:万が一出すのに失敗しても誰にも迷惑はかからない・連絡などの手間がない・自分のやりたいようにやれる
デメリット:費用は全部自分で負担(そのため企画と比較すると予算の都合で制約がつくことが多い)
企画で出す場合
メリット:協賛者を募る分予算的に余裕があり大掛かりなものに取り組めることが多い
デメリット:連絡や集金が面倒・企画参加者を募る段階である程度コンセプトなどを出す必要があるので大胆な変更はしづらい
イラストをつける場合
メリット:コンセプトがわかりやすく、見た目が華やかになりやすい・イラストを提示することで参加者を集めやすい
デメリット:イラストを描いてくれる人が必要・イラストの原稿料を支払うための予算が必要・イラスト製作のために時間的な余裕が必要
イラストをつけない場合
メリット:イラストのための予算や時間が不要で小回りが利きやすい
デメリット:なんらかのデザイン的なコンセプトや装飾がないと地味になりやすい
<ガースーの場合>
初めてフラワースタンドを出したのは2017年3月の武道館で行われたミリオン4thライブ。
思い立ったのがライブの約1か月前。(2月上旬)
初だったけどどうせなら複数人の連名で出したい→自分の知り合いの志保Pに声をかけて企画として作成。
イラストは描いてくれる知り合いなんていない!しかも1か月前…でもどうせならイラストありがいい…
→どうしようか考えた末、Twitterで一方的に存じ上げていたイラストレーターの綾野優さんにFF外からDMをしました。
(イラストにいいねしたことはありましたが、話しかけたことなどないただの1ファンです。当時の記録を確認したところ完全に初めましてなので「突然のリプライ失礼いたします。」からはじまるリプライでごあいさつしたのちにDMを送っていました)
ライブを彩るフラワースタンドの企画であれば、ということでこちらのご依頼を受けてくださいました。
ただし、(ご相談の時点で1か月切っており)時間的な余裕はないので新規作成は難しく、相談の結果、既存絵の使用ということになりました。
当時知り合いにイラストを同人も含め描く人がいなかったため、綾野さんに企画の内容を話して、どの程度なら引き受けてもらえるのかなど交渉し、既存絵であることを踏まえた原稿料に決定しました。
【イラストを描く方によって条件や原稿料は様々です。フラスタのイラストなどの依頼を受け付けていない方もいます。はじめましての人であれば礼儀をもって接し、断られてもめげない気持ちが重要です!】
今回はたまたま武道館で志保さんをお祝いするという企画の趣旨とタイミングがよく綾野さんのお力を借りることができました。その節は本当にありがとうございましたm(__)m
最後にパネルの準備です。
私の場合には企画(他の参加者あり)イラスト付きになりましたのでその場合のやることについて説明します。
最初にやるべきはイラストを描いてくださる方との細かな打ち合わせ。誰を(場合によっては複数)どんな衣装でどんな構図でどれくらいの大きさで書いてもらうのか。
そして大事なことは【期限はいつまでなのか】を必ず伝えましょう。イラストをパネルにして花屋さんに送るのにも時間がかかります。
内容(人数を増やすetc)や要求(塗り方の指定や背景を付けるetc)によっては事前の原稿料より相場が多くなる場合もあります。事前に打診する時点で、細かい条件が決まっているのであれば伝えておいた方がよいでしょう。
<私の場合は既存絵でしたが、例えば「志保をStarryMelody衣装で歌ってることがわかるポーズ」のイラストをA4サイズ(解像度350dpi)で、2月の21日までに原稿提出でと指定する感じです>
並行して参加者への連絡とお花屋さんへの連絡を進行します。
まずは各参加者へのネームボード記載名の確認をDMで「半角・全角」「Pの有無」などに気を付けて行います。
お花屋さんには使用する予定のパネルの大きさや色合いを伝え、フラワースタンドのデザインを相談します。
自分で明確なデザインが無ければざっくりとした色合いを伝えてお任せするのも選択肢としてはありです。
そしてその後に参加者への集金作業を行います。
集金方法は大きく分けて「対面集金」「銀行振込」「集金代行サービス」3つです。
「対面集金」はライブ会場などで直接やり取りをする方法です。一番確実ですが人数が多くなってくると集める側の時間的な問題があるので少人数企画向きです。直接会ってフラスタの感想を聞いたり名刺の交換ができるのも対面のメリットです。
「銀行振込」は企画者の口座へ振り込んでもらう方法ですが、正直あまりお勧めしません。対面集金での集金漏れなどに利用するとよいでしょう。お勧めしない理由としては振込手数料が高く、協賛者への負担になるのと企画者・入金者ともに個人情報を出す必要が出てきます。企画者としても誰が振り込んだのかを確認するが割と面倒です。
「集金代行サービス」は最近私が一番使っている方法です。passmarketやpeatixが有名です。集金が楽で、リアルタイムで入金が反映されるので確認も楽です。手数料は企画者負担ですが、銀行振込と比べると割安です。ライブ当日の時間的制約もありませんが海外からの参加者では使用できない代行サービスなどもあり、その辺は対面集金にする、Amazonギフト券で集金の代わりにするなどなど工夫が必要です。
そうしているうちにライブ開催が近づいてきてイラストパネルの原稿提出期限が来ます。
提出されたイラストパネルと自分で用意したネームパネルのデータをパネル化しなければなりません。
パネル化する際に有名なサービスはリアル店舗型のキンコーズやネットサービス型のプリオをはじめ他にも様々な企業がパネル作成を受けてくれるので自分の予算や納期に合ったものを探しましょう。
パネル作成の際にはAdobeのPhotoshopやMicrosoftのPowerPointを使用する場合が多いと思います。パネルは大きいためパネル製作会社のサイトなどを見ながら適切な解像度に設定してパネル化しましょう。
パネルを受け取ったらお花屋さんへ郵送or持込みして、実際にフラワースタンドに飾り付けてもらってあとは当日を待つのみ!
ライブ会場に並んでいるフラワースタンドは多少の差はありますがこんな感じで作れらてます。
割と詳しく書いたのでこの記事のまま行動をなぞっても時間と予算的な余裕があればあなたもフラワースタンドを出せると思います。
自分の好きなアイドルたちの晴れ舞台、せっかくならあなたの企画したフラワースタンドでお祝いしてみてはいかがですか?
最後まで長文閲覧いただきありがとうございました。