目次
声優になるには?王道3ステップ
このカテゴリでは、憧れの声優になるにはどうすれば良いのか、その一般的な道のりを3つのステップに分けて紹介しています。
- 声優学校を選ぶ…声優学校の種類を紹介。
- 声優学校で技術を磨く…学内で何を学ぶのかを解説。
- プロダクションに所属する…プロ声優になる方法と流れを紹介。
声優になるには【道のり編】
「声に特徴がある、と褒められるので、その個性を最大限に活かしたい」
「歌手としても華やかなステージを踏んでいる声優さんに憧れている」
「アニメが三度のご飯よりも好き」
声優を目指す動機は人によってさまざまです。しかし、声優は非常に特殊な職業。一般的なサラリーマンとは異なり、華やかな業界に身を置くことになるため、当然競争率も激しくなっていきます。
特に日本のアニメ、いわゆる『ジャパニメーション』への関心が世界的に高まっている近年、声優という職業が注目され始め、志す若者の数も急増しています。
もはや独学では到底技術力が追い付かず、夢が実現できなくなっているのが現状なのです。
こうした世の中の動きをキャッチし、声優になるためのノウハウを提供する教育機関が、ここ10年の間に増加しています。
発声だけでなく演技力も要請される特殊な職種ですから、スクールに通って専門技術を磨く方が有利であることは明白。
「夢を実現したい」という強い意思がある人にとって、専門教育制度が発達しつつある現在は、レベルアップの大きなチャンスなのです。
また、声優としての第一歩として挙げられる「プロダクション所属」とは一体どんなものなのか、在学前からしっかりと見据えて対策を考えておく必要があるでしょう。
1.声優学校を選ぶ
声優になるための基礎技術や知識を学べる学校には、いくつかの種類があります。養成所、専門学校、大学、スクールなどです。
一般的に将来の進路に向け調整をはじめる高校生の時点で、声優を目指す強い志と周囲の理解がある場合は、全日制の専門学校に通うという選択肢があります。
とは言え、声優という職業は狭き門であり、学費負担の問題で保護者との折り合いがつかない、というケースも考えられます。その場合、習い事の延長として、仕事をしながらでも通えるスクールを活用するという手もあるのです。
いずれも結果を出すのは本人のやる気次第。また環境との相性も考えられるので「ここしかない」と断言できる学校はありません。このページでは、それぞれの学校のメリット・デメリットなどを紹介していきます。
2.声優学校で技術を磨く
期待に胸を膨らませ、いざ声優学校の門を叩いた後、学内ではどのような事を学ぶのでしょうか?
言うまでもなく、声優とは非常に特殊な技術職ですので、プロになるためには専門技術を磨く必要があります。
発音や発声を習得/矯正していかなければなりませんし、抑揚のある演技力豊かな声を獲得していかなければなりません。
さらに、より効果的な発声を会得するため、体力にも磨きをかけていく必要に迫られるのです。
また、プロとして活動するきっかけを掴むためにも、業界独特のオーディションで勝ち残っていくための、ノウハウを磨くことも重要です。
このページでは、声優学校に通っている間に学ぶこと、また集中力を維持していくことで、どのぐらいの技術が身につくのかについてリサーチしています。
3.プロダクションに所属する
日本のアニメーション文化が他国の追従を許さないほど成熟している現在、声優という職業を志し、業界に携わりたいと考える人たちの数も急増しています。
こうした現状を受け、声優プロダクションはいま、まさに買い手市場。そのニーズも日進月歩でめまぐるしく変化しているため、採用担当者の目に留まる人材になるのは、並大抵ではありません。
さらに声優という職業は、何か特別な国家資格を取得しているから道が拓けた、というほど単純なものではありません。業界独特の常識や制度が設けられている、一筋縄ではいかない世界なのです。
こうした現状をしっかりと把握し、対策を考えていくことが必要。このページでは「プロダクション所属への茨の道」について考察していますので、要注目です。
声優になるには【心構え編】
「声優になるために必要な技術を学ぶ」スクールや専門学校が急増しているのは、志望者にとって喜ぶべき現状と言えます。
自分の中に眠る能力を集中して引き伸ばせますし、業界制度について知識を深めていくことも、以前よりずっと容易になっているのです。
しかし一部のスクールに対しては「遊び半分で通う人が多く、真剣味に欠ける」などの批判も寄せられています。
特に全日制の専門学校の場合、将来の進路に関わる貴重な学びの時期でありながら、学生気分が抜けず、大した成果も残せないままに卒業を迎える人が多いのです。
声優は良くも悪くも個人の魅力が資本という、シビアな世界。「学校に通っていれば、何とかなる」ほど甘い職業ではないことを、肝に銘じておかなくてはなりません。
また「声優に憧れているけど、私は声が良くないし…」と不安を感じている人も多いのでは?しかしいわゆる「アニメ声」だからといって、声優として成功できるとは限りません。
結局、声優に求められているのは「声だけで人に訴えかけられる、演技力」が必要不可欠。一朝一夕に身につくものではありませんから、地道に努力して、習得していくことが肝心なのです。
「声質に関わらず、高い演技力を持つ」
「向上心を持って努力し続ける」
この2つが、声優という狭き門をくぐるために必須の心構えと言えるのではないでしょうか。
声優収入の現実
声優の収入ってどれくらいだと思いますか?
駆け出しの新人から、大ベテランの大御所まで、声優の収入は非常に振り幅が大きく、
年収数万円(・・・下手すると数千円)から数千万円まで差があるんです。
1本当たりの単価は?
声優のギャラはアニメ・外画の場合、
1本当たりの単価がランクで決められています。
新人声優で最低ランクの場合、だいたい1本10,000~15,000円くらい。
どんなに売れっ子で主役でセリフがたくさんあっても、
端役でセリフがひとことしかなくても同じ。
1本の金額がランクで決まっているんです。
事務所の取り分は?
そしてこれが全て自分の懐に入るわけではありません。
ここから所属している事務所にマネージメント料を引かれます。
だいたい10~25%、多くても30%くらいでしょうか。
そして更に源泉徴収が引かれます。
源泉徴収は10%です。
ですので、最終的に自分の懐に入ってくる金額は、
ランクで決めたれた単価の2/3くらいになってしまうのです。
具体的に計算してみましょう。
A事務所に所属し、マネジメント料が20%
まだまだ最低ランクなので単価が1本15,000円だったとします。
レギュラーが決まれば、毎週収録がありますので、月に4回と考えて15000円×4回=60,000円
そこからまずマネジメント料で20%引かれますから、
60000円×80%=48000円
さらにそこから源泉徴収が引かれますから
48000×90%=43200円
1月50,000円以下の収入。
これだけではとても暮らしていくことが出来ませんね。
じゃぁ、もっとレギュラーが増えればいいんじゃないの!?
と思うかもしれませんが、レギュラーを1本取るのも本当に大変なことなのです。そしてレギュラーだからといって、毎回出番があるわけでもありません。今回は出番がないのでお休みといったこともあるのです。お休みの回はもちろん呼ばれませんのでギャラはもらえませんよね。
ゼロ円です。
このため多くの声優はアルバイトを掛け持ちして生活しています。
アルバイトでも時給900円くらいは稼げるでしょう。1日に7時間、声優の仕事が無い週5日働いたとしたら900円×7時間×20日で126000円。10万円以上は稼げそうですよね。
声優業で稼いでいるお金よりも、アルバイトで稼いでるお金の方が多い。そのうちどっちが本業かわからなくなって・・・という人もいます。
また、一時期メジャーな役が決まり、声優として売れっ子になれたとしても、その後、一生ずっと声優をやっていける、確実に声優業で食べていけるという保証は誰もしてくれません。
声優として一時期は大活躍していたものの、その後仕事の量が激減して声優業では食べていけなくなって、またアルバイトを始めた・・・なんて話もよく聞くものです。
声優学校一覧
全国には声優のスキルを学べる学科を設けている専門学校が多数あります。
まず、独自の視点で選んだ3つの専門学校をご紹介します。
また、ここのページでは東京・名古屋・大阪などの主要都市ごとの声優専門学校を一覧表でもご紹介しますので、なるべく地元の近くの専門学校を選びたいときの参考になれば幸いです。
特徴的な授業が受けられそうな声優専門学校
東京アナウンス学院
日本初の本格的声優養成機関として誕生した専門学校の放送声優科のため、これまでにたくさんの先輩が活躍している。
ESPアニメーション声優専門学校
世界的に有名なギターメーカー「ESP」、若手の育成の為にESPは音楽学校としての運営も行っております。そのなかで近年新しく新設されたコースが声優コースです。
「声優になる」ことに特化した専門学校で、コースも5つに細分化されてありますが、どのコースも15人ほどの少人数制です。
その為本気で技術を磨きたい方に親身に学校が対応してくれます。音楽学校としての実績があるので機材や環境に関してはトップクラスです。特にESPの強みは長い間ボーカルコースで教えてきたノウハウがあることです。歌も歌いたい方にとって、ここの専門学校は最良の進路選択となります。
東京声優アカデミー
クラスごとに担任が決まっており、講師からは専門的な視点できめの細かい指導を、担任とは定期的な個人面談で学生生活や進路についてのアドバイスを受けられるなど、アットホームな雰囲気で直接指導をしてくれる専門学校です。
主要都市別の声優専門学校
声優専門学校への入学を考えている方は学習環境に差があるので、できれば地方ではなく東京へ上京して勉強してください。
また進路をプロダクションが運営してる養成所にしようか迷っている方は、専門学校を卒業後に各プロダクション所属を目指し養成所へ進んでいる先輩が多いことも念頭に選ぶと良いでしょうね。
東京
東京アナウンス学院
放送声優科、2年制専門課程。1クラス30名。初年度納入金138万3610円
2015年放送のテレビアニメ「それが声優」とコラボレーションし、学内オーディションで選ばれた生徒が出演できるなど、学内外のオーディションやイベントに参加出来る機会を定期的に設けているため、学生の内からデビューのチャンスが多い。
主な出身者 | 新井里美 (ゆーりんプロ) 後藤麻衣(賢プロダクション) 佐藤 聡美(青二プロダクション) 真田 アサミ(アミュレート) 杉山 紀彰さん(アクセルワン) 高橋 広樹(マック・ミック) 寺島 拓篤(アクセルワン) 氷上恭子(マウスプロモーション) 檜山 修之(アーツビジョン) 保志 総一朗(アーツビジョン) 細谷佳正(マウスプロモーション) 山口 勝平(悟空) 雪野 五月(賢プロダクション) |
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キャンパス | 東京都中野区 |
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ESPアニメーション声優専門学校
声優科3年制:声優総合コース。定員14名。少人数制クラスならではの「アットホームな雰囲気」が特徴。
声優科2年制:2年次に「声優アニメ・アフレココース」「声優ヴォーカルコース」「声優ナレーションコース」から1コース選択する。定員52名。1クラス15人程の少人数制なので、しっかり基礎を学べ、個性を磨くことも出来る。初年度納入金 150万円(入学金・教材費・施設費等含む)
卒業生の所属先 | JTBエンタテインメント リマックス りオフィス Ritrovo アトミックモンキー など |
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キャンパス | 東京都渋谷区 |
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東京声優アカデミー
声優養成科、2年制専門課程。2年次後期より「声優・アテレコ専攻」「声優・ボーカル専攻」「声優・ナレーター専攻」「声優・演劇専攻」といった4つの専攻から1つ選択となる。初年度納入金:117万円 2年次納入金:109万円。奨学金制度も充実している。
主な出身者 | 代永 翼(賢プロダクション) 甲斐田 裕子(賢プロダクション) 氷 青(トリトリオフィス) 佐藤 拓也(賢プロダクション) 小堀 幸(賢プロダクション) |
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キャンパス | 東京都渋谷区 |
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日本工学院
声優・演劇科 声優コース。日本工学院クリエイターズカレッジでは実際に前線で活躍しているベテランの声優達によって直接指導を行っています。実際に現場で声を出すためのボイストレーニングや発声法、また表現力や演技力を実際のアフレコを通して経験を積んでいく、実践的な講義を受けることが出来ます。
主な出身者 | 新谷 良子(ピーポ) 清水 愛(フリー) 江口 拓也(81プロデュース) |
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キャンパス | 東京都大田区・八王子市 |
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東京アニメ・声優専門学校
東京アニメ・声優専門学校は専門学校として高卒以上の人を受け入れています。声優に関する学科のみでも6つの専攻にわかれており、生徒個人のニーズに合った学科に進むことができます。発声や表現、演技などの基礎はもちろん、本格的なスタジオで実践することができるプログラムもあります。
他のスクールに比べ、コスプレ部などの課外活動が充実しているのも特徴のひとつで生徒は活動を通して親睦を深めます。ライブやコンテストも頻繁に行われます。就職に関しても手厚い指導を受けることができる専門学校です。
キャンパス | 東京都江戸川区 |
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東京アニメーションカレッジ専門学校
東京アニメーションカレッジは都内でも規模の大きいアニメや漫画関係の専門学校です。声優学科は2年コースと3年コースがあり声優としてしての技術はもちろん、アナウンサー技能や歌唱レッスンを通して声優になるための実践的な能力を基礎から身につけることができます。
またアニソンコースやアクターコースなど歌や舞台演技といったプラスアルファを習得したい生徒のためのカリキュラムも充実しています。多くの卒業生が各種現場で活躍している実績ある専門学校です。
主な出身者 | |
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キャンパス | 東京都新宿区 |
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